閉店時間を過ぎていて、二度も入れなかった羊蹄山という蕎麦屋に行ってきた。
外からは想像できないほど、店の中はゆったりと席がとってあり、小上がりもある。昔の農家の家を思わせるような造りで席に座るとほっとする。
当日は霞んで見えなかったが、窓からは羊蹄山が逆さに映るという、ひょうたん型の池がすぐ手前にある。かなり大きいが、おそらく自然のものではなく、掘ったものだろう。
野鳥が来るのだろうか、窓枠の上に双眼鏡が置いてある。
十割そばと田舎そば(二八そば)があったが、田舎そばを注文した。ここのそばは、ご主人が地元で栽培したそばのようだ。
ご主人が客に色々と説明しているのを傍で聞いていたが、話好きで愛想がよく、地味なイメージのある農家の人とは思えないような人だった。