北大の総合博物館・市民セミナーで、東大大学院の磯崎教授のお話を伺った。
テーマは「大量絶滅の科学:生命進化のメカニズムを探る」だった。
1980年に地層からイリジウム(Ir)が発見され、また1990年にユカタン半島で直径200㎞のクレーターが発見され、65百年前に中生代から新生代に移ったのが、隕石の落下によるものだったことが証明されたそうだ。
そのときの隕石の大きさは10km。100kmだと地球が壊れるそうだ。
磯崎教授は、2.5億年前、古生代から中生代に移ったのが、異常火山活動によるものであることを、チャート(SiO2)から証明されている。
すなわち、マントルが6~8億年周期で、地表に向けて上昇、下降する動きによるものだ。
有毒ガス、酸性雨、寒冷化、光合成停止、太陽光遮断といった状況で、生物の大量絶滅は免れない。
しかし、それでも残るものがいるし、絶滅の後は新しい生物が発達を遂げる。
その後に生まれるのが、本当の新人類なのだろう。
磯崎教授の仰るように、そのような状況を恐れる必要はない、それまで生きていることはないのだから。