植物園へ出かけた。
エゾノリュウキンカというが、田舎ではヤチブキといって食べていた。
癖がなくて、おひたしにするとおいしい。
エゾエンゴサクだが、これを食べることがあると聞いて驚いた。
とても可憐な花で、食べるには惜しいと思うのだが。
水芭蕉は、もう終わりのようだ。
そういえば、かたくりも食用だった。
温室では睡蓮が咲いていた。
黒く濁っている水とは対照的に、美しく鮮やかな花を咲かせている。
ところで、植物園にはカラスが多い。
巣作りに必要な小枝も沢山落ちている。
子育てが始まると神経質になって、人を襲うこともある。
とかく嫌われ者のカラスだ。
童謡のなかに「七つの子」という歌がある。
カラスは何羽も子を育てないので、七羽のという意味ではない。
七つというのは、昔の時刻で午後四時頃のことをいうそうだ。
そのころになると巣でカラスの子がお腹を空かせている。
そう思うと、この歌はもっと味わい深くなる。