真実の瞬間

本棚に眠っていた、スカンジナビア航空グループ最高経営責任者ヤン・カールソンが書いた「真実の瞬間」という本を読んだ。

その中で、ヤン・カールソンは「コンサルタントの力を借りることは、・・・賢明で、責任ある行為以外の何ものでもない。・・・社員にそれぞれの分野の専門家としての能力を期待するのは筋ちがいだ。・・・リーダーが社員に責任を委ねたら、同時に外部から財務専門家や組織コンサルタント、広告業者といった必要な人材を雇用する権限を与えなければならない。」と述べている。

経営コンサルタントの信頼性、経営者の自負心から経営コンサルタントの利用に消極的な企業が多いと思われる中で、力強いメッセージだ。

ところで、昨日は、中小企業診断協会のものづくり研究会の中間発表会があったが、突然、私が発表することになった。出席者からの優しい質問と、同席者のお褒めの言葉に大いに癒された。

Management

ようやくドラッカーのマネジメントを読み終えた。

彼は、世界的によく知られたコンサルタントだが、私が彼の名前を知ったのは40年ほど前、今は亡くなった職場の先輩が、彼の著書である「現代の経営」(The practice of management)を薦めてくださった時だ。その本の中に「経営の目的は顧客の創造だ」(There is only one valid definition of business purpose: to create a customer.)というくだりがあった。当時、営利企業は利益を追求するものだと考えていた私は、大いに戸惑ったことを覚えている。

この本から、偉大なコンサルタントとしての見識ばかりでなく、個人としての生き方まで教わった。

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近所の軽川沿いを散策した。うす曇りで、寒くもなく暑くもない良い天気だ。車の騒音もなく、聞こえるのは鳥の声とせせらぎの音だけ。手稲は良いところだ。

Guns, Germs, and Steel

日本語に訳すと「銃・病原菌・鉄」というタイトルの、ジャレド・ダイアモンドの著書を読み終えた。5万年前の人類の歴史からさかのぼり、地理的な制約が各大陸住民の運命を決定したことを示している。また、著者は、競争とグループの大きさがイノベーションを促すカギとなり、国家社会や農業の長い歴史がある国々が、歴史の浅い国々より一人当たりGDPが高いことを指摘しているが、それが現実だ。

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手稲区の住宅街にある松浦さんのお庭の桜が満開だ。学校の校長先生をされていた方で、近くの公園や堤防にある桜もこの方が実生で増やされたそうだ。すでにお亡くなりになっているが、庭に自由にはいることができる。